/ 頭痛 /
【頭痛専門外来】
毎日、専門外来を行ってます。
市販薬で我慢してませんか?
頭痛の根本的治療ができるのは
「医療」のみです。
その頭痛、我慢しないで
治療しましょう。
頭痛は、見に見えないため、他の人からはその苦しみが理解されず気のせいなどと流されてしまう場合があります。しかし、頭がぼおっとするといった軽い症状でも、脳腫瘍など重篤な疾患が潜んでいる可能性もあります。また突然の激しい頭痛などは、クモ膜下出血などの可能性もあり緊急で対応する必要があります。
脳は、頭蓋骨に囲まれており、外からは病態を評価することが困難です。MRI検査は、脳内を高精細に評価することが可能です。放射線被曝もなく安全に受けることができます。当院は開院以来、このような疾患を即日診断し、即日で連携病院につないできました。
また当院は、頭痛治療にも力を入れています。他院でMRI検査を撮影して、異常がないと言われた患者さんに対しても、ただ鎮痛剤を処方するのではなく、きちんと病態を見極めた上で病態を解消する治療を行っています。当院の頭痛専門外来で、頭痛からの解放をお手伝いさせていただきます。頭痛は脳だけでなく、全身性疾患の問題から出現することもありますので、脳と体の両面からアプローチしております。
頭痛の原因は何ですか?
頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛みの総称です。後頭部と首(後頸部)の境界、目の奥の痛みも頭痛として扱います。頭痛とは症状の名称ですが、繰り返す場合には病名として扱い「頭痛症」とします。
頭痛の原因は何ですか?
頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛みの総称です。後頭部と首(後頸部)の境界、目の奥の痛みも頭痛として扱います。頭痛とは症状の名称ですが、繰り返す場合には病名として扱い「頭痛症」とします。
[ 頭痛を大きく大別すると
下記のように分けられます。 ]
頭痛の大分類
国際頭痛分類第3版の大分類(2018年)
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)
- その他の一次性頭痛疾患
- 頭頸部外傷・傷害による頭痛(例:むち打ちによる持続性頭痛)
- 頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)
- 非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍)
- 物質またはその離脱による頭痛(例:薬剤の使用過多による頭痛)
- 感染症による頭痛(例:髄膜炎)
- ホメオスターシス障害による頭痛(例:高山性頭痛)
- 頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・
頸部の構成組織の障害による頭痛または顔面痛(例:急性副鼻腔炎) - 精神疾患による頭痛
ニューロパチー
その他の頭痛
- 脳神経の有痛性病変およびその他の顔面痛
(例:三叉神経通) - その他の頭痛性疾患
[ 小児の頭痛 ]
子供には、片頭痛と緊張型頭痛という病気(一次性頭痛)があり、各国の文献から学校基盤の有病率は、片頭痛10%(日本の中学生では4.8%)、緊張型頭痛13%です。
片頭痛は強い頭痛で、学校で起きる可能性があるので、病気の知識とその対応を知っておく必要があります。
小学校高学年から中学校の思春期には、学校や家庭における心理社会問題が関与し、頭痛が慢性化することがあります。この場合、片頭痛の他、慢性緊張型頭痛が加わり、難治性で不登校に発展する可能性があります。
/ 当院の頭痛診療の流れ /
分類
二次性頭痛(危険な頭痛、他の病気に伴う頭痛)、その他の頭痛に分類します。
(例1)頭痛の分類で「一次性頭痛」に分類された場合
一次性頭痛(片頭痛が疑われた場合)
片側の頭痛が典型的ではあるが、40%は両側
拍動性(ドクンドクンする)
中等度以上(寝込みたい)
体の動きで増悪
吐き気やおう吐
光や音に対する過敏
頭痛ダイアリー(日記)
頭痛ダイアリー(日記)を記載していただき、評価します。頭痛の情報を記録することで、
ご自身がどんな時に、どのような頭痛に悩まされているかがわかってきます。
[治療方針]
治療方針としては、非薬物療法(頭痛体操、生活習慣改善指導など)と薬物療法(急性期治療薬、予防薬、新しい片頭痛治療薬)の選択を患者様本人としっかり相談した上で選択決定します。
1日2分の頭痛体操
[ 当クリニックは
片頭痛診療に
力を入れています。 ]
新しい片頭痛予防薬
・抗CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)抗体薬について
CGRPは片頭痛の痛みのもとになる三叉神経節や三叉神経の分布する硬膜や血管壁に多く存在する抹消性感覚神経伝達物質として知られています。CGRP自体が血管を拡張させるため、片頭痛ではセロトニンと並ぶ片頭痛の原因物質として比較的古くから研究されてきました。
このCGRPを抑えることで頭痛の程度、回数を減らすことができるものであり、頭痛治療薬のパラダイムシフトとして期待されています。
当クリニックでは現在保険診療で使用することが可能な抗CGRP抗体薬であるガルカネズマブ(商品名エムガルディ)、フレマネズマブ(商品名アジョビ)、受容体抗体薬であるエレヌマブ(商品名アイモビーグ)を使用できます。
(例2)頭痛の分類で「二次性頭痛」に分類された場合
頭痛症状より緊急性が高いと判断した場合は、
至急で画像検査を行います。
脳出血のCT画像
クモ膜下出血、脳出血、脳動脈解離、外傷性脳挫傷など入院加療が必要な疾患と診断した場合には早急に連携病院に連絡し救急搬送を行います。